全ページ試し読みで読みました。
年老いてからも、チビカラスが、月まで本気で飛ぶことを、
「わしは、止めるべきだった。あれは、意地悪な冗談だったと、言
うべきだった。」と、深く反省して悔やんでいることが、優しいなあ
と思いました。本人が言った言葉ではなかったけれど、いつまでも
心の傷になっているから・・・・・
チビカラスは、小さくて生まれつき身軽だったから、すぐにわしら
の群れの中で、飛ぶのが一番うまくなったのも嫉まれ仲間外れ
にされ、意地悪される要因にもなったとも思います。
追い払おうとして言っただけなんだ。本気で月まで飛ぶなんて
考えもしなかった。
力尽きて倒れていたチビカラスですが、命があったことが一番
よかったと思いました。母親カラスも、生きていたことになにより
感謝したと思いました。勇敢なチビカラスですが、やっぱり
無茶な行為は、してほしくないと思いました。チビカラスの翼に、
銀の羽が輝いているのは、月へと飛び立った勇気を象徴する
印だと思いますが、仲間として認められた印だと思いました。
いじめを止める勇気の大切さや難しさ・心に残す傷の深さも
知る絵本でした。