さくまゆみこさんは新刊があれば必ず読む訳者さんです。
時間の経過と心理的距離の縮まり方。
柵が差別の象徴的な意味を表していること。
短いお話ですが、絵から文からいろいろなものが垣間見えます。
子どもは大人よりも、物事をシンプルに受け止めるし、柔軟であると常々思っています。
「一緒に遊びたい」「仲良くなりたい」そんな率直さが、心の垣根を越えるかもしれません。
奥にひそむテーマは重たいけれど、その重たさを感じさせない、子どもたちの明るさがあるように思いました。
絵は『かあさんをまつふゆ』のE.B.ルイス。
毎回素敵な絵を描かれるなあと思います。