息子が幼稚園に入園した頃、勇んで購入しました。
これから、起こるであろうお友だちとのちいちゃな摩擦・軋轢に備えなんて、先周りして愚かな母は読んでやりました。
ところが、息子が興味を示したのは、アンディ・クライブ・ゾエ等“登場人物の名前”。
耳新しい名前が気に入ったようで、内容よりも各見開きを開きなおし「マージーでしょ、それから〜シャーロット!」ってな具合に。
お友だちっていろんな子がいるんだね、って言うような読後の会話を想定していた私としては、拍子抜けしてしまいました。
そして、出した結論が、“早かった!”
入園して間もない彼には友だちとの悩みが出てくるどころか、とにかく楽しくてしょうがない時期だったようです。
しばらく息子の本箱で休んでいたこの作品が活躍したのは、小学2年生の頃。
ぐっすり眠っている息子の枕元に置かれていた本の中にありました。
「そっか〜、今理解できる内容だったのかな〜」って思わず笑ってしまいました。
“同じ”であることから「お友だち」が始まる幼児期とは異なり、小学生になり“違う”パーソナリティの子の存在に気づき、どういう風に付き合っていくかを模索し始めるこの時期に胸しっくり入り込む内容だったのだと思います。