ほとつの大きなダンボール箱が、けんかのもとに。
みんなの家にしようと思ったのに、いちばん最初に飛び込んだジョージは、1人じめしようとします。
女の子はダメ、ちびはダメ、めがねをかけてる子はダメ、トンネルの好きな子はダメ...というふうに。
子供のけんかにはよくある話です。
おもちゃも、場所も、自分だけで独占して遊びたい。
でもね、この絵本の中では、そんなジョージに対して、言い合いになるのではなく、最後まで「これはみんなのものだよ」って態度をうまくしめす。
そして、反対の立場になってみて、はじめてジョージも気づくのです。独り占めするのではなく、みんなで遊ぶほうが楽しいって。
ついつい、こういう場合、大人が介入して、「だめでしょ。」「あやまりなさい。」なんて強制してしまうけど、ほんとは、こういう解決の仕方がいいよね。
自分たちで考えて、自分たちで解決。子供はこんなふうにして、いろんなことを学んでいくんですね。