子どもたちが一つの遊び道具をめぐって、言い合いに。一人一人の言動に心当たりがあるのか、興味深いのか、息子は何度も何度も読んでとせがみます。
みんなのおうちなのに、男の子が独占して他の子を入れさせない。子どもたちの遊びのなかには、このような状況が多々あるのでしょうね。読みながら、子どもたちはこういったやりとりを通して、相手を受け入れる策を考え出すようになるんだろうなあと思いました。言い合いは気持ちのいいことではありませんが、これを避けては成長していけないんだなあ。
会話している子どもたちは、スポットライトがあたっているかのようにカラーで描かれ、そのときの周囲の子どもたちは影がおとされたように描かれています。この対照にも興味をもちました。子どもの視点から描かれたいい絵本だと思います。