おばけを描いたらせなけいこさんの右に出る者はないと、勝手に思っています。これはその期待を裏切らなかったおもしろい作品。
人使いのあらいおじいさんが、ばけものが出ると有名な家に引っ越しました。案の定、なまあたたかい風とともにろくろっくびが。その後、一つ目小僧ややぶれがさ、なども登場。でもこのおじいさん全然怖がらない。それどころかばけものに用事をいいつけるしまつ。ついにおばけたちは「こんなばけものづかいの粗い人はみたことない」と逃げてしまいます。
最近、怖いものみたさが強くなってきた娘。最初のろくろっくび登場で、少し不安そうに私をみあげたのですが。もうその後の展開に大喜び。何度も読まされました。せなさんの絵本は私も大好きなので、何度読まされても苦痛にならないのです。
せなさんのおばけは一度会ってみたいおばけばかりです。