モモは、ニューヨーク生まれの女の子。
三つのたんじょう日にふたつの贈り物。
赤い長ぐつとあまがさ。
雨の降る日が待ち遠しくてたまらない。
おかあさんは、
「そのうち降るわ。雨の日までとっときましょうよ。」
あっさりとひとこと。
そして、まちに待った雨の日…
あまぐつをはいて、かさをさして、さっそく出かけるモモの様子は、喜びに溢れています。
作者の特徴ある絵の世界で描かれたモモの様子に、注がれた愛情の大きさを感じ、雨の様子が、音や風景で細やかに表現されているところが素晴らしいと思いました。
そして、この日が、おかあさんと手をつながずに、モモがひとりで歩いた日。
なんて素敵なたんじょう日なんでしょう。