『うしかたと山んば』という同じような話を以前に読んだことを思い出しました。
牛と馬を比べたら、走る馬に追いついてくる山んばの方が迫力があります。
馬方を追いかける山んばの迫力もさることながら、足を一本二本と切り取られ、それでも突っ走る馬の顔のは悲壮感で満ち溢れています。
それでも食べられてしまったお馬さん。
その点、馬方は山姥の屋敷で屋根裏からなんと逆襲に転じるゆとりがありました。
横長の本の向きを変えて、山姥と馬方のやり取りは、前半の横長のスピード感に対して、上下のやり取りのスリルが面白いと思いました。
絵がとても効果的にお話しを盛り上げています。