草食であるヒツジが牙をつけて自衛したら、こんな話になりましたという絵本です。
アラビアのりで牙をはめこんだというぐたりは、クスッとしましたが、そうしているうちに草食であったばすなのに、牙があるがゆえに肉食へと変化していきます。
環境に順応できるものだけが生き延び、進化していけるとするならば、これも進化と言えるのでしょうか。
読み進むうちに、ヒツジたちにとっての幸せは?アイデンティティは?と考えるうちに単にクスリと笑ってだけはいられないブラックさを感じました。
こんな世界があったら怖いと思うと同時に、仮にこれが肉食が牙を抜かれて草食になったらまた違った世界観で、そちらは幸せに感じるのだろうかと頭を抱えました。