子供たちだけでお泊りに行く機会があります。
たとえば、息子の幼稚園では、年長さんになると、1泊のお泊り保育がある。
こんなときに、「ぼくはいかない」と子供が言ったら、どうするでしょうか?
みんなが出来て、なぜあなたには出来ないの?と言うでしょうか?
しっかりしなさい、もう大きいんでしょ、と説得するでしょうか?
ここでは、そんなことは言いません。
行くかいかないかは、自分で決めること。だから、みんなが行くとしても「ぼくはいかない」も選択肢の一つ。
子供たちに、その意思決定をまかせています。
すごいなぁと思う。「けんかのきもち」「ぜっこう」と読んで、とても心に響きました。
そこで、同じ作者のこの絵本を読んでみようと思ったんだけど、ほんとにすごい。
こういうふうに、子供たちを見守って育てるって、出来そうで、なかなか出来ないことです。
子供の成長はそれぞれおです。子供自身が、納得いく形で、ゆっくり大きくなっていけばいい。
「ぼくはいかない」と言った男の子も、3年後、みんなと一緒に出発します。今度は、自分の意思で「行く」ことを決めて。
ずしーんと心に響く本です。