「ありんこ リンコちゃん」等の虫を主人公にした作品で知られるタダ サトシさんの1999年初版の絵本デビュー作品。
物語は、こんちゃんが、巨大なカブトムシの幼虫を発見するシーンから始まります。
家に持ち帰り育てるのですが、変態は、カブトムシそのもの。
生まれ出でたカブトムシは、超巨大。
完全に擬人化し程よくデフォルメの効いた絵は、あり得ない話とは言え、昆虫に興味と持ち始めたお子さんには、たまらないはず。
誰しもが、こんなカブトムシが欲しいと思うのではないでしょうか?
ただ、気になるのは、カブトムシの生態として正しい描き方なのか、ちょっと疑問があったこと。
食べ物として、スイカは望ましくないと記載された物が多いし、水に入れるシーンも、昆虫を描いた作品としては、好ましくないと思えたからです。
とは言え、カブトムシとこんちゃんの友情の描き方は、とても好ましく、共感を呼ぶこと間違いありません。
子供を想像の世界に誘う作品として、オススメします。