ユーモラスで、心が温まる絵本です。
思わず、両手で抱きかかえるようなサイズの幼虫を見た瞬間
「…ありえなーい!!」と叫びたくなりました。
ビッグサイズのカブトムシ、カブトくん。
でも、成虫になるまでの様子が、実に細かく、愛らしく描かれています。
ああん、かわいいではないか…
現実にこんなのが庭からのっそり出てきたら、親子共に、金切り声をあげて、逃げ惑うに違いないのですが。
このカブトくんが、本当に面白くて、かわいくてたまらない。
思いっきり、感情移入してしまうのです。
けれど、カブトくんは、カブトムシ。
森に帰りたいのです。
カブトくんを帰してあげる決心をしたこんちゃん。
こんちゃんと、カブトくんの、お互いを思う気持ちに、思わず心が温かくなります。
夏休みのおともに、ぜひ、どうぞ!!