子供の頃、一番好きな本でした。
全ページがこの上ない安らぎに満ちていて、窓越しに見える紺色の夜空と銀の星や、暗闇の中、ぼんやりと映し出す、赤と緑を基調とした部屋がいかにも居心地がよさそうで、とてもきれい。
大人になった今もこの本を読むと、明日の心配なんかしないで安心して眠れます。
タイトルからわかるとおり、言うまでも無く寝る前のお話にぴったりなので、先日、遊びにきていた3歳の姪に読んであげたところ、本の真似をして家で飼っている犬や私の帽子、それから目覚まし時計におやすみを言ってから眠りにつきました。
こういうのって、きっと何世代ものお母さんが経験してきた事で、シンプルなんだけど間違いなく心の栄養となって、その子が大人になった時にまた繰り返す、とても幸せな事だな、としみじみ思いました。