主人公のウサギは、夜眠る前に決まってすることがあります。
それは、ベッドから見える家具やペット、それからお月様など様々なものに、おやすみの挨拶をすることです。
まず、ウサギはベッドの中から部屋を見まわします。
それから順々に挨拶するのです。
「おやすみ、あかいふうせん」
「おやすみ、おつきさま」
「おやすみ、くまさん」
そう言っている間に夜は深まり、部屋の中も次第に暗くなっていきます。
でも、ウサギは怖くありません。
だって、あかいふうせんやおつきさま、くまさんたちがそばにいてくれるのですから。
一人で眠れないお子さんにお勧めです。