私も子どもたち(娘たちだけかと思ったら、息子も好きらしい)も大ファンの林明子さんの絵本というより童話かな?ずっと探してたんだけど見つからず、あきらめかけていたある日、図書館のリサイクル(ご自由にお持ち帰りください)コ−ナ−から、長男が見つけいただいてきました。なんてラッキ−なの!
小さななほちゃんが、大きな子に混じって、はじめてキャンプに行くお話。
重い荷物を持てないし、すぐ泣くし、まきを集められないし、暗い夜を怖がるから、「ちっちゃいこはだめ!」と大きな子たちは反対したけど、一生懸命がんばるなほちゃんを見直し、少し(というところがリアルですね)優しくなります。その辺の細やかな描写が、この作者はとても上手ですよね!(なほちゃんの見つけたすごいまきは笑えます。)
はじめてのキャンプで、ひとまわりもふたまわりも成長した、なほちゃんに共感し、拍手を送りたい気分になります。
分厚い割りに、文は短めで絵もたくさんあり、アッと言う間に読めちゃいます。
色を抑えたシンプルな絵が、林明子さんのまた違った、童話ならではの魅力を味わわせてくれます。