優しげな絵に惹かれて、長女が借りてきました。
絵にぴったりの、じーんとするお話でした。
冬休み、まゆみはひとりで、おばあちゃんの住む島へ遊びに行きました。夏休みに遊んだえりちゃんとの再会を楽しみに・・・。
ところが、海水浴客や帰省客で夏はにぎわうこの島も、過疎化が進む一方で、えりちゃんのおばあちゃんちも、引っ越して誰も住んでいませんでした。
寂しくなったまゆみに優しい声をかけてくれた人がいます。それはさとみさん、島の診療所で働く看護婦さんでした。
笑顔を絶やさず、懸命に働く彼女に、まゆみは惹かれていきます。
お年寄りばかりの過疎の島、荒れる畑、痴呆症で島を離れることになった人・・・など重くなりがちなテーマを、未来輝く少女を主人公にすることで、明るく親しみやすくかかれています。
小学生の女の子におすすめです。