子どもの頃に出会ったスイミー、大人になっての出会いは自分の子どもの国語の教科書でした。
音読の宿題で子どもがややたどたどしく語るスイミーたちの大きな冒険を耳にしながら、スイミーの行動にハラハラしその大きな知恵に感心し、「もう一度きちんと出会いたいなあ」と絵本を手にしました。
小さな力でも集まれば大きな力になる・・生きていく上で何度も聞かされた言葉ですが、スイミーはこの言葉の本質を鮮やかに形にして見せてくれます。
大きな存在になったさかなたち、一匹いっぴきの誇らしげな表情が見えるようです。
透明感のある海の中の世界、水草やきらきら光る陽射し。
レオニの素敵な絵の世界の中で、スイミーと仲間達はずっと生き続けて優しい気持ちを与えてくれます。
音楽会でも、スイミーのおはなしを歌唱で聞かせてくれた子ども達の心の中にもずっと生き続けて、また素敵な再会を果たしてくれるのではないかなと思っています。