1990年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
コールデコット賞は、どちらかというと本格的な絵本が対象かと思っていたのですが、この作品のように文章のない作品も選出しているとは、懐の深さに驚かされました。
最初見たとき、これがアメリカの作品なのかと思いました。
もっとも、こうしたデザインに優れた作品が翻訳されていないだけかも知れませんが、日本の作品と言われても全く違和感のない絵本です。
五味太郎さんチックな作品と言えば良いでしょうか。
まる、さんかく、しかくといった穴が空いていて、ページをめくる度に、動物が変身していきます。
仕組みとして面白い以上に、その秀逸なデザイン・鮮やかな色合いが目を引きます。
子供の読み聞かせでは、次はなにかな?とクイズ形式で読むと、とても楽しい絵本になること間違いなしです。
切り抜かれた形もさまざまで、形を理解させるのにも役立ちそうな、一粒で二度美味しいと言える作品です。
3歳・4歳から少し幅広い層にオススメします。