ひとりでいるのが好きな、仲間のいないオオカミ。
ある日クマがいっしょに獲物を探そうと声をかけてきました。
オオカミは、もしかしたら自分を食べるつもりでは?と疑心暗鬼です。
でもクマは気にすることなく、とった蜂の巣を半分くれたり、がけから落ちそうになったオオカミを
助けてくれたり。すっかりふたりは仲良くなりました。
疑いをもって接するのではなく、素直に相手を受け入れてみることもいいものですね。
するどい歯がいっぱいの口を大きく開けて、ちょっと無気味に見えるオオカミとクマですが、次第に
ユーモラスに、かわいく見えてきます。
友だちって、なんだかいいな。一緒にいたら楽しいな。そう思える一冊です。