石ころの大好きな少年が最終的には鉱物を展示する博物館の館長さんになる、という簡単にすじを書いてしまうとそれだけなのですが、自分は何が好きで、どんなことをしていきたいのか、考えてもらう機会になる、とてもいい絵本です。
主人公の石大好きの少年が、大好きなものを大好きなまま大きくなって、大人になってもその気持ちを持ち続けて行ける、というのはなかなかできることではないと思いますが、だれにとっても、あこがれる生き方かなと、思いました。
このお話しのなかでも、まわりの大人は「そんなもの大事にして・・・」と言っていますが、毎日の生活の中で、私自身も子どもの大切にしているものに対して、そんな風に言っていることがないかな、と反省もしました。子どもにはそれぞれ好きなものがあって、大人から見ると何の価値もないように思えても、本人にとってとても大切なものならば尊重してあげたいと、思いました。