まず。父親に対して、これほどまで尊敬し、
誇りに想う娘(作者)の語り口に、感動しました。
文章のあちこちに、その想いがひしひしと伝わってきて、
素晴らしい父親を持って、うらやましいとさえ思いました。
小さい頃、私も使用済みの珍しい切手を集めたり、
道端に落ちている綺麗な小石を集めたり、
牛乳瓶のふたを集めたり・・・
大きくなった現在も、録画したビデオテープ(DVD)を集めたり、
マンガ本、絵本、児童書を集めたりと、
集めてコレクションするのが大好きだから、
私(作者)の父の生き方に、共感を覚えずにはおれませんでした。
私(作者)の父は、子どものころからずっと石を集めるのが好きでした。
それは、人生のどんな環境下であっても、
あきらめることなく、好きでい続けることの大切さを、
身をもって教えてもらいました。
「好き」を追求する姿は、素晴らしいです。
辛くても諦めない。
それほどまでに、好きなものを見つけた人は、幸せ者だと思います。
これから、自分の将来を考えていこうとする小学高学年のお子さんから、
夢中になるものがない大人にも、是非手にとって読んでほしい一冊です。
きっと、生き方に対するヒントがあると思います。