プレッツェルは世界一胴長のダックスフント。その胴長のおかげで、彼はドッグショーでも優勝して鼻高々です。
でも、想いを寄せる向かいの家のダックスフント、グレタはなんと胴長が大嫌い。プレッツェルはなんとかグレタと結婚したくて、プレゼントを贈ったり、特技を披露したりと健気に頑張るのですが…。
「結婚」という言葉の意味さえなんとなくでも分かれば、お話自体はそんなに難しくはないので、3歳半ぐらいからでも楽しめると思います。
とにかく一生懸命なプレッツェルが可愛らしい。
そして、グレタが嫌いだと言っていたプレッツェルの胴の長さが、皮肉にも彼女の命を救うことになるというストーリーが素敵だと思います。あることをきっかけにマイナスをプラスに転じることができる、というメッセージが込められているような気がします。そして、贈り物や自分の自慢だけでは、人の気持ちを振り向かせることは出来ないんだよ、ということも教えてあげられそうです。
ちょっぴりおませな子供向けラブストーリーです。装丁もシンプルで可愛いですよ。