夜、さきちゃんとたろうが寝つく頃、おばけ家族の1日が始まります。
「おばけって、今ごろ何してるのかなぁ。」というさきちゃんの問いに、「保育園に行く時間よ。」お母さんは答えます。
そう、おばけの子は、夜、保育園に行くんです。
「お父さんおばけってどんなお仕事してるの?」「人を脅かすお仕事よ。」
「お母さんおばけは?」「お仕事したり、子供たちの洋服を洗濯したり、忙しいのよ。」
そんな話を聞きながら、眠りに入るさきちゃんとたろうとは反対に、おばけは夜動き、朝ご飯を食べた後は、眠るのです。
人間が送っているような普通の生活を、おばけたちも送っている。
やっぱり、お父さんがいて、お母さんがいて、子供たちがいて、毎日、笑ったり、ご飯食べたり、泣いたり、怒ったりしながら生活している。
ただ、昼と夜が逆なんです。
人間の家族と、おばけ家族の1日を同時進行で描いた、楽しい絵本です。