復刊されてるのを見つけた時、うれしくて迷わず買いました。
この本、私が小学校2年生の時に担任の若い先生が
「お給料が入ったので、みんなに読んであげようと思って買ってきました!」
と、学級文庫に加えてくれた1冊です。
先生は、毎日少しずつクラスのみんなに読んでくれました。
読んでもらうたびに、みんなはゲラゲラにやにや、笑って笑って聴きました。
ウン十年振りに開いた「けんこうだいいち」を
小学生になった我が子に読みました。
うちの子は、それはもうウン十年前のあの教室の光景さながらに
期待通りに爆笑しながら見入っていましたよ。
本の中で、いろんな場面で健康に気をつけていない人のことを
「まぬけ」という言葉で表現していますが(例えば、“すききらいまぬけ”など。)
思わず力の抜けてしまうような笑える絵と「まぬけ」という表現が
何ともピッタリ&ユーモアたっぷりなので、ちっとも嫌な感じがしません。
面白おかしく書いてあるけれど、
とっても大事なことも書かれています。
『げんきで じょうぶな からだになりたいのは
みんなの ねがい。
じょうぶなら、おおきくても ちいさくても
することが ちがっていても
みんなの やくにたてるし、じぶんもたのしいから。』
そうですよね。『健康』はみんなのねがい。
『げんきな からだは ふだんがだいじ。
よく かんがえて、かんたんな ただしいことを まい日 つづければ、
じょうぶなからだで たのしい まい日が おくれます。』
ほんとほんと!そうですよね。特別なことをしようというのではなく、
簡単な正しいことを毎日続ければ、
きっと健康な楽しい毎日が送れるはず。
ゲラゲラと笑いながらも、
そういう大切なメッセージに気付くことのできる本だと思います。
ただ、内容を楽しめるのは
やはり小学生くらいになってからかな〜と思います。
文章は易しいので、もっと小さい子に読めそうには感じますが
このユーモアと皮肉のニュアンスを楽しめるのは、
あまり小さい子では無理だと思うので。
そして、小学生ではあっても
一人で読むのではなく、誰かに読み聞かせてもらってこそ
この本は威力を十分に発揮できるのではないかと思います。
誰かと一緒に思い切り笑うって、「健康」にいいですものね♪