この絵本を読んだだけでは、現代の子供たちに「部落差別」などの背景は、なかなか分からないと思います。
ですが、あとがきの方で書かれている説明はとても勉強になりました。
絵本のお話自体は、とてもあっけらかんとして明るく朗らか。
逆境でも、力を合わせて逞しく生きる人間の強さが、長谷川さんの豪快な絵で表現されており、圧倒させられます。
長屋の人たちの生活。その苦労および幸せの奥深いものを、絵本という形で表現出来ているのが素晴らしい!
おたまさんの「おかいさん」はとても美味しそう。
贅を尽くした豪華料理ではなくても、なにより大事な大きな愛情でできている素晴らしいごちそうです。
幼稚園・小学校だけでなく、中学や高校でも読み聞かせ出来るのではないでしょうか。