小学校1年の次男が、面白いって評判の本が学校の図書館にあるんだけど、いつも貸出中でなかなか借りれないんだと言っていた絵本です。
1974年の初版で、175万部を誇るベストセラーです。
この本が出版された時には、黒い表紙の本は売れないというジンクスがあったそうですが、この絵本は、おしいれの中ではじまるこわいぼうけんの世界を表しているとのこと。
童心社のホームページに、広末涼子さんのインタビューも掲載してありましたが、この黒の表紙の印象が子供には鮮明に映るのでしょう。
お話は、保育園で悪いことをした二人が、押入れに閉じ込められて、冒険をするというファンタジーです。
押入れに閉じ込める行為って、私が小さい時分は良く聞いたものですが、昨今の住宅事情とか環境の変化によって無くなりつつある気がします。
ましてや、保育園で今時やったら、大変な問題になりかねないかも知れませんね。
冒険活劇としては、スリリングでとても楽しいストーリーなので、読み継がれる理由がわかると思います。
初めの頁と終わりの頁の見事な対比と言い、モノクロ主体の絵の中で、真ん中の頁とあと2枚の象徴的な絵だけをカラーにしたりと、計算しつくされた構成だと感じました。
ベストセラーに成るべくしてなったと言える絵本だと思います。
ただ、文章が多いので読み聞かせには、読み手がつらいかも知れません。
小学校1年の次男は、一気に読んでいたので、小学生が自分で初めて読む本として与えた方が良いと思います。