この絵本を読んで、すっかり松成さんの絵本のとりこに・・!!
表紙だけみると、園児向けの絵本のようですが、
実はとっても味わい深〜い内容なんです。
幼い子どもさんでも読める長さですが、
小学生の読み聞かせなら、中〜高学年のほうが、おはなし全体をよく把握できるとおもいます。
おはなしは、どんぐりの一人称語りですすみ、これがなかなかの味わいです。素直であたたかいタッチ色彩とあいまって、じんわり心に沁みこみます。
こうくんが必死にさがしても見つけられず、
まいごになってしまったどんぐりが、自然と土に根付いて
こうくんと共に成長し、立派な木に育ってゆくんですが、
制服姿で自転車で毎日傍を通りすぎてゆくこうくんの後姿に
「おかえり こうくん」
って声なき声をかけているページがあります。
くーっ(;;(泣;;)せつない!
そして感動のラストシーンへ・・・
幼いこうくんが、ビニールプールに大親友のどんぐりを一緒に入れ・・
「こうくん ぼくは およげませんよ
どんぐりですからね」
って^^おもわず微笑んでしまうページも大好きです。
我が家の息子が同じ「こうくん」で、(読んだとき高校生)、おもわずかぶってしまって・・
即ネットで調べて、松成さんの作品展に足を運んでしまいました・・!
そこで購入した「にようびのばら」(こちらは恋のおはなしで思春期から大人向け)もよかったですよ。
絵本はあまた読みましたが、
これは感動的出会いの1冊でした。