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はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

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まいごのどんぐり」 白井音子さんの声

まいごのどんぐり 作:松成 真理子
出版社:童心社 童心社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2002年09月
ISBN:9784494009008
評価スコア 4.86
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  • 「ケーキ?」がうれしくて

    秋になったので、どんぐりのお話を と
    5年生の読み聞かせに選びました。

    園児のコウくんとどんぐりのお話なので
    5年生にはどうだろう もう少し小さい子向きかしら と迷いましたが
    おとなになったコウくんが「ケーキ?」と聞くところが私は大好きで
    この再会の場面を味わえるのは高学年から
    と思い直し読むことにしました。

    ずっとずっとコウくんの足音に耳をすまし、見守り続ける‘ぼく’は
    若い日の片想いにも
    成長する子どもを見つめる親心にも似ていて
    どんぐりの‘ぼく’にいつしかどっぷり感情移入。
    だから、コウくんの「ケーキ?」が嬉しくてしかたない。

    「ケーキ」と名付けられた時点で
    コウくんと‘ぼく’は人対物ではなく
    特別仲良しなふたりになったのでしょうね。
    幼い日の記憶は
    いつしか忘れ去られたようにみえて
    実は心の奥深くに眠り続けていて
    ふとしたきっかけで目を覚ますのでしょう。
    春を待って眠るどんぐりのように。

    ふたつの「うれしいことです。」
    ひとつめは平坦に、
    ふたつめは「こと」にアクセントをおいて読みました。
    間をおいてゆっくりと。

    しみじみとしたうれしさの余韻に包まれ
    それをこわさないよう
    手がそっと静かに本を閉じていました。

    投稿日:2012/10/11

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