まぶしい黄色のライオンの絵と本のタイトルにに惹かれ読んでみました。
元気なライオンの表紙とは裏腹に、ストーリーではライオンはだんだん疲れていきます。
その理由は、猫たちの期待に応えて「頑張るライオン」を演じたからです。
よく見られたいと思う気持ちで、ドツボにはまっていく優しいライオンの姿に切なくなりました。
人間でしたら過労死するところでしょうか?
そこは、絵本の世界ですから100年立ってライオンは生き返りますが
また空を飛んでるライオンに、思わず「そんなにがんばらなくていいのよ」
と声をかけたくなりました。
文章の長さもそれほど長くないですし、小さなお子さんでも読めますが
内容は大人でも考えさせられる深いものでした。
名作ですね。さすが佐野さん!という感じです。