りっぱなたてがみのライオンを見たくて・・はじめはただ見たかっただけなんだろうけど・・人のいいライオンは身に来てくれるねこたちにごちそうがしたくて空をとぶように地面をけってえものをとりにいきます。
毎日くるねこたちに『昼ねが趣味だ』と言うのですが・・伝わりません。ねこたちはらいおんに会いにくるだけでなくごちそうがほしかったのかもしれません。
毎日だとさすがに疲れてしまったライオン・・・
ひとり・・『疲れた・・』となく姿はとても悲しいものです。
ほめられ・・すごいといわれると弱音ってなかなかいえなくなりますね。
とうとう動かなくなってしまって・・きんいろの石になっていまい、やっと・・『ひるねが趣味でね・・』のライオンの言葉を思い出したねこたち。
とんでもないようにならないと大事なことって思い出さないものなんです・・・
期待させて期待されてうらぎらないようにがんばるいい子、がこわれちゃうってきっとSOSは出しているのに、気づかないふりしてしまうのが親なのかも知れません。
何年も石のままでとおりゆく猫が『これは何?』と聞く子供猫に『なまけもののライオンだよ・・』と話す親猫もいます。
『むかしむかしとてもりっぱなライオンがいたんだって』
『じゃあ、どうしてねているの?』
『きっと、疲れたんだ・・』
の一言でうーん・・と身震いをしてライオンが目覚めました。
よかった・・死んでいなかったんだ・・とほっとしたこどもたちでした。
「また、がんばるのかな?」
「疲れて石になっちゃうかな」
「今度は無理しないでお休みしたらいいんだよ」
「ライオンにたよってばかりの猫たちがいけないことしたって思えばいいんだよ」
人を思いやる気持ちがある間はみんな元気に頑張れるんだよ・・