もう高校生になった息子が大好きだった「ルドルフとイッパイアッテナ」。
このたび8年ぶりに5冊目の新刊「ルドルフとノラねこブッチー」が出たのを機に、1巻から読み直すことに。
この作品自体は30年以上前に書かれたものですが、今読んでも全く古さは感じないし、やっぱり面白かったです。
世の中には沢山の本があって、一度読んだらもう十分な本もあれば、繰り返し何度も読みたい本もあります。この作品は間違いなく後者でしょう。
まずこの本がルドルフ自身が書いた設定になっているのが面白い。そしてそれを作者の斉藤洋さんが清書して出版したのだと。
斉藤さんにとってこの作品がデビュー作とのことでしたが、子どもたちはペンギンシリーズやナツカシリーズも大好きでよく読んでいました。
杉浦範茂さんの挿絵も良いですね。
とにかく話のテンポが良くて、展開もドキドキワクワク、続きが気になってどんどん読めてしまうので、小学校低学年の子にもオススメです。
冒険、友情、教養、イッパイアッテナのちょっとしたつぶやきも、人として(猫として?)大切なことを沢山教えてくれる作品です。