ブルータイル食堂でウェートレスをしているかあさんと、学校帰りにかあさんの食堂に寄って、お手伝いをしておこづかいをもらうわたし、そして安売りで得した時にお金をくれるおばあちゃん、何か訳ありな3人暮らしの女性たち・・・。大きなびんにお金をためています。
びんがいっぱいになったら、そのお金ぜんぶもっていすを買いにいくのです。すごくふわふわで、すごくきれいで、すごく大きい・・・世界中でいちばんすてきないすを・・・。
火事ですべてを失ったのに、なんと明るくたくましいのでしょう!世界一すてきないすに座っている、かあさんとわたしのしあわせそうなラストシーンが何とも言えずいいです。
画集のような美しい絵と、佐野洋子さんの名訳がぴったりの、少し大きい子(小学生以上)向けの絵本です。