次作にあたる『ほんとにほんとにほしいもの』を、まったく触れたこともなかったのに気に入ったらしい娘が、自ら持ってきたので読みました。
なかなか骨太な話と絵で、良い本を持ってくるじゃないかと親バカにも嬉しく思いました。
ナビで前作があることを知り、娘のために借りてみました。
娘は前に読んだものを覚えており、喜んで自分から持って来ました。とても心に残っていたようです。
バラ模様のイスがどんなに家族の絆を思わせるもので、ビンの中のお金がどんなに大切なものか、さらによくわかりました。
疲れて帰ってきたお母さんが足を広げて座っている挿絵に、私も娘も「すごい格好やな〜」と笑っていたのですが、だんだん静まりかえり二人して惹き込まれました。
こんな展開だったのですね。
つい保険はいかほどだったのだろうか、こういう時ってどう動くべきなのだろうかなど考えてしまいましたが、なにより周囲との繋がりや家族の絆が大切なのでしょうね。
いい子ぶったところもなく、ただリアルに家族を描いた話だと思いました。
大切なイスで夜を過ごす親子が、本当に気持ちよく寛いでいるのが伝わってきます。