何だか、とても不思議なお話です。
最近読んだ絵本の中でも、かなりインパクトが強かったです。
うららかメイヴィスは、ピーナッツを3こ拾います。
2つ食べて、3つ目を食べようとして、中から赤ちゃんをみつけます。
こころちゃんと名付けたこの赤ちゃん、何だかとても不思議なんです。
校長先生にはイモ虫に見え、神父様にはネズミに見え、医者にはコウモリに見え・・・?
このメイヴィスという女の子、実に愉快で私はとても気に入ったのですが、どうも、うららかというのは、気が変なとかそういう意味で使われてるようです。ボロをまとっていて、ふらふら歩いてるので、町の人たちには厄介者のように思われてるようです。
でもね〜、偉いと言われてる職業のお三方(校長先生、神父様、医者)の態度を見ていると、本当はどっちが偉いのか疑問に思えてきますよ。
そういう、皮肉を込めて書いてるんだと思うけど・・・。
ラストシーンまで、なんだか不思議な終わり方のこの絵本。訳がすごくいきいきしていていいですよ。