幼稚園から小学校低学年に興味をもたれる絵本。
表紙から赤いねこラルフの強烈な表情、人形の首をもいでいる姿の絵にこれから始まる物語に興をそそられるようです。
この行動的なギャングエイジのラルフがしでかすひどいいたずらにまず、圧倒されるようです。しかし、ラルフがサーカスに置き去りにされることになったときには「え!わーひどい」といっていた子どもたちは口を閉じ、神妙な顔になり、しーんとなります。ラルフが空腹でいじめにあいながら家に帰る道中の哀れなラルフに自分を重ねだしました。
どんなにえらそうにいたずらをしていても、外の世界は厳しいのです!
さびしくなって、泣き出しますが、迎えに来た家族と抱きい・・・・。
でも、その怖い経験の後は、お利口になるかって?あーあー。そうはいかないのです!このすがたはまさに子どもなのです。
石井桃子さんの訳はお話にぴったりあっています。