久平さんとうわばみのやり取りが、ドキドキしながらも面白いです。
食べようと思った人間にまんまとだまされてしまい、すっかり信用して化け方の教えを請うたり、自分の弱点を教えてしまったりするうわばみ。実際の姿は恐ろしいけれど、内面は案外素直だったりします。
そして、自分の持っている芸の力を最大限に活用して、何とかうわばみの目から逃れようとする人間。しかもまんまとお宝まで手に入れてしまいます。結構一筋縄ではいかないのは人間の方だったのですね。
我が家の子どもは、「嫌いなものを聞かれたらお金と答えればいいんだね」と妙なことを学習していました。