2歳の息子と読みました。息子は同じ作者の「でんしゃ」や「とらっく」などの、のりものえほんがお気に入りなので、同じく鮮やかな色合いのはっきりした線の挿絵に惹かれたようです。
ハチが牛のお尻を射したことが事の始まり。牛は怒っておばさんを蹴飛ばし、おばさんは怒って旦那にやつあたり、旦那は怒ってラバをひっぱたき・・・と、どんどんイライラが連鎖していきます。ついにしっぽを噛み付かれたネコが小鳥を追いかけ、小鳥はハチをみつけて追いかけ、逃げるハチの先には、なんとあのウシが現れます。
リズムの良い文章がとても心地よく、ユーモアたっぷりの挿絵にピッタリです。因果応報を語っているのに全く説教臭さがなくて痛快。ついイライラしてしまう私も、素直に「ああ、イライラしないようにしなくちゃ」と思えました。