2歳の息子にはまだ傘は早い、レインコートで十分だと幼児用の傘を買ってあげていなかったのですが、この本を読んだ直後から
「傘をさしてみたい、おじさんがさしてたヤツがいい!」と大騒ぎ。
すぐさま傘を購入し、おじさんになりきって
「あめがふったらポンポロロン、ピッチャンチャーン」
と大声で口ずさみながら雨降りを楽しんでいます。
少し憂鬱だった雨の日の外出も、この素敵な呪文のおかげで楽しめるようになりました。
それにしてもお話の前半のおじさん、傘を濡らさないための努力がなんとも滑稽で、読んでいて思わずにやりとしてしまいます。
子どものひとことをきっかけに、奇妙な行動を改めるところはなんだか「裸の王様」を連想させます。
初めて本来の使い方で傘を楽しむ無邪気な姿はまるで子供のよう。
ラストの場面で奥さんが
「あら傘をさしたんですか?雨が降っているのに」
というセリフはなんともユーモアがあっていいですね。