誰にでも“大事なもの”ってとっておきたい気持ちありますね。
子供の頃、お気に入りの傘を選び、買ってもらうのが嬉しくて、壊れた時は悲しくて。それでも、近所の傘屋さんに行けば直してもらえて、魔法にかかった気分でした。
今では100円の傘が多くなり、雨の日もつまらないものです。
おじさんの“大事なもの”はその“傘”。
でもあまり大事過ぎて、傘としての役割は果たしていない様子…。
読んでいる間、思わず心が躍りだしそうな気分で大人も子供も楽しめるものだと思います。一緒に読んだ方はお孫さんがいらっしゃるくらいの年齢の方でしたが、本当に楽しそうに読んでくれました。
大人が大人に読んでも、子供によんでも誰もが楽しい作品かもしれません。
雨が少し待ちどうしく、傘をもって出かけたくなる…。そんな気分になります。そして、物を大事にする心を学ぶことができる作品だと思います。