おばあちゃんのおうちは怖いものがいっぱいあって、マサヒコくんは、おばあちゃんの家に行くのが大の苦手。
昔、田舎の祖父母の家には、魔よけの仏像とかお面とかがあって、小さい頃私もとても怖かったので、そんなマサヒコくんの気持ちはよくわかります。
マサヒコくんが通り過ぎると、その怪しげなものがマサヒコくんの方に体を傾けたり、ニヤリと笑ったりするのが、子どもには面白いらしく、「あ、見てる」とか「形変わった」とかいちいちチェックしていました。
ただ、この怖いはずのものたちの絵があまり怖くないので、マサヒコくんの恐怖やドキドキに切迫感がありません。
おばあちゃんのことも、一番怖がっている割りには、読者にはあまり怖い感じが伝わってこないので、今ひとつ中途半端な感じがします。
子どもも最後の頃は少し飽きてしまいました。
着想と最後のおちは面白いと思うのですが、残念です。