この絵本がわかるか?と言われると、解説するのは難しい。
よい絵本ですか?と聞かれても、たぶん、どう答えていいのか難しいです。
でも、インパクトは絶大です。たぶん、記憶の奥底にずっと残る絵本でしょう。
「ほらほら、あのペンキでベトベトになって...ぜんぶなくなっちゃって...みみずが出てきたと思うんだけど、何の話だったっけ?」
「あぁ〜、オッサンの話か。」
ってな感じで。
だいたい、みみずの名前が「オッサン」っていうのが長新太さんらしいし、ペンキとクレヨンの工場が爆発して、みんなみんな固まって昔にもどってしまいました、なんて、そして、みみずがそれを食べてきれいな泥にしました、なんてお話、誰が思い浮かぶでしょう。
子どもウケするかどうかは、その子どもによるでしょう。
「なんじゃこりゃ」と思うか、「おもしろい!」と思うかはその子次第でしょう。
ただ、たとえ大人にわからなくても、子どもの感性には絶大に響くのが長新太さんの絵本なので、ちょっとためしに読んで聞かせてみましょう。