派手派手カラーの鮮やかな表紙と、タイトルに惹かれて手に取った作品です。
「オッサン」という名前のみみずが散歩をしていると、ペンキ工場が大爆発!
長新太さんの、ナンセンスな世界が炸裂です。
ペンキや絵の具やクレヨンが、ドロドロどろどろ流れ出して、オッサンがもぐもぐ食べる・・、こんな面白いお話が子どものツボにはまらないわけがありません!!
うちの子は、
♪みみずのオッサンが〜・・・。
と変な歌を作って、大喜びしてました。
「オッサン、すごいねぇ。ドロドロにつぶされるお母さんとおとうさんもおもしろいねぇ。」だそうです。
でも、この作品は、面白いだけではありません。
ドロドロの色を食べつくしたオッサンは、きれいなどろを出して、それが広がって緑の台地になる・・。
恐竜になりたいと思うオッサンに、月がやさしく「そのままでいいよ」と語りかけて・・・。
奥が深い作品です。