『nijntje』(ネインチェ)がオランダ語の原題。
ミッフィーという名でも有名なうさこちゃんの第1作、うさこちゃんの誕生ストーリーです。
松居直さんが高く評価されていたので、改めて読んでみました。
確かに、石井桃子さんの訳は、オランダ語での文章の響きまで考慮した、
美しい「しらべ」でした。
うさぎの夫婦、ふわふわさんとふわおくさん。
ある晩、ふわおくさんは天使から「あなたにじきあかちゃんができますよ」と告げられ、
その赤ちゃんがうさこちゃんという訳です。
動物たちから祝福されるうさこちゃん。
淡々と語られますが、素敵な光景です。
ブルーナ・カラーと呼ばれるはっきりとした色彩が素敵です。
文章はやや長めですが、ゆったりと丁寧に読んであげて、
シンプルですが絵から伝わってくるストーリーを楽しんでもらいたいですね。