レオ・レオニの絵本『あおくんときいろちゃん』のパロディー版です。
長谷川集平にしては、わりとくせの弱い作品です。
アロくん(青)とキーヨちゃん(黄色)の他に夕焼け(赤)が登場し、全部混ざって「黒」になります。
解説を見ると、この「黒」というのがどうもキーワードのようですが、あまり毒々しい感じもなく、全体的に軽くさらっとしています。
本家が強烈な印象を残す絵本なので、それに対抗するにはちょっと弱いような気がしてしまいました。
でも、アロくんとキーヨちゃんが手をつないでいる場面で、その手がさりげなく緑になっているところあって、そんなところが私はとっても気に入っています。