主人公のキャラは、黒沢映画の『用心棒』と、
「円空」に『寅さん』をチョット混ぜた・・・と
作者がどこかで書いていたと思います。
今回はそれにチャップリンの『キッド』が混じったような感じです。
私は大変シビレました。
それにしても・・・風来坊は決して涙を見せないのですね〜。
「いつもより はやく、いつもより とおく」走るお坊さんの後ろ姿が描かれるだけ。
ラストは、ああしなければ自分が子供を手放せなかったのですよね。
また、『かえってきた・・・』の観音様発見時の「扉」の使い方や、
今回の「のれん」の使い方が実にニクイと思いました。