あべ弘士フリークの娘が購入しました。作品は安西リエ。れんげ畑やとんとん川、ぶなの森にひなたが丘など、あふれる自然のなかで、主人公のカエルが営むべんとう屋のおべんとうが、たくさんのともだちをつないでいくお話です。
キイチゴ酒フレーバーのれんげの花粉はちみつだんご、クローバーの胡麻よごし、はこべのソテー・・・カエルくんの考えだすレシピはどれもステキです。
ともだちのことを考えずにはいられない、素直な文章に娘はひかれたのでしょう。草花や木々のあふれる町をつむいだ情景に、安堵を感じたのでしょう。安西とあべ弘士の温もりある表現が、何とも言えずオーガニックでよいのです。青空の下、草の香が風にそよぐ広っぱへピクニックに行きたくなります。
小さなお子さんに、そっと読んで聞かせてあげるのにちょうど良い短編七作品でしょう。感謝