NHKのテレビ絵本で知った本です。
なんといっても滝平さんの絵(版画?)はいいです。
特に人物の表情が好きです。
感情は抑え気味に描かれていている人物の絵は、絵本から
感情を押し付けられるのでなく、こちらから気持ちを読み込んでいく感じがして、引き込まれます。
子供の手元に一冊は置いておきたい絵です。
お話を読んで、「え?山を人が崩すの?」とビックリするような内容でした。それも、何十年も何十年もかかって毎日毎日・・・
とっても地道な、作業の繰り返し・・
みんなの力で、不可能を可能にしたことは、すばらしい教訓だと思いました。
そういえば、こんなに長い年月を描いた絵本は、あんまり知りません。
私たちが、今、考えなければいけない問題。
・・・環境問題や、年金の問題などなど、たくさんの人が、一つの目標を持て、がんばれば、長い年月はかかるかもしれませんが、子供たちが大人になる頃には、この絵本のように明るい光がさしてくるかな・・・
と、思いながら読みました。