副題に「せんそうにおしっこをひっかけたぼうやのはなし」とあって、ひかれました。
この本には、平和で美しい町と、戦争によってさびしくなってしまった町が出てきます。このコントラストが、戦争の悲惨さを語っています。戦争によって、家族がばらばらになり、小さなぼうやがひとりぼっちになってしまったことなど、子どもが読んでも、戦争の残酷さがわかりやすく紹介されてあります。
この小さなぼうやが町を平和にした方法とは…。小さなぼうやがみんなに笑顔を取り戻し、もう戦わなくさせたなんて、あっぱれです。そして、小さなぼうやも家族と再会することができて…最後は、幸せに包まれます。
この小さなぼうやが小便小僧という銅像になったことを、初めて知りました。この本をたくさんの人が読んで、平和の大切さを知り、小便小僧の由来を語り継ぐことができたらすてきですね。