私の父は学校の先生だったので、成績が良い時は「お父さんが学校の先生だからね」と言われ、成績が悪いと「お父さんが学校の先生なのにね」と言われた子どもの頃を思い出しました。
大人は子どもの気持ちに関係なくその時々で勝手なことを言うものです。子どもは大人がかけた何気ない言葉でも傷ついてしまいます。私は学校の先生を目指していた頃もありましたが、大人が自分の気持ちとは関係なく人生のレールを用意してしまうことに反発して、資格だけはとったものの結局学校の先生にはなりませんでした。
この絵本を読んで大人が子どもにかける言葉に気をつけなければと思ったのと、子どもが悩んでいる時にお父さんなりお母さんが気付くことの大切さを思いました。子どもが読むよりも先に、大人が読んでいろいろ感じてほしい本だと思いました。