私が子供のころ、庭に野良猫が住み着いていました。
親子3代に渡って住み続けていました。
人間とべったりにはならず、
かといって姿を隠し続けるようなことも無く、
人間と付かず離れずの微妙な距離感を保つ、
そんな猫たちが大好きでした。
その猫たちも、片目に傷こそありませんでしたが、
まさにこんな感じの猫でした。
猫というものを、妙な擬人化やコミカルに、
あるいはかわいらしく表現していない点が
この本の良さではないでしょうか。
絵のタッチは迫力あるものですが、
実に冷静に観察したものそのままが
表現されていると思います。
それゆえ、少し年齢が上の子or
絵本中級者以上向けではないでしょうか。